新幹線のデッキは客室の外側にある乗降スペースのことですが、ここで座り込んだり食事をしたりして良いか、気になる方もいるでしょう。
このページでは、新幹線のデッキの利用の仕方やマナーなどを詳しくお伝えします。
新幹線のデッキの使い方やマナー
早速、新幹線のデッキの利用の仕方やマナーを解説します。
新幹線のデッキに座り込んでも良い?
新幹線のデッキに座るのは、乗客の通行の妨げになってしまうのでNGです。
また、折りたたみ椅子や敷物を広げて座るのも止めましょう。
新幹線のデッキでの飲食は?
新幹線のデッキでは、食事に関して厳密なルールがないので、飲食可能です。
しかし、他の乗客への配慮で食べこぼしや臭いが強いものは避けましょう。
食事は、手軽に食べられるおにぎりやサンドイッチ、こぼれにくいペットボトル飲料などがおすすめです。
新幹線での移動は長時間になることが多く、「お腹が空くので移動中に何か食べたい。」と考える方も多いでしょう。
空腹を満たしたい時は、周囲への配慮を忘れずに、軽食を取るのが望ましいです。
新幹線のデッキで電話をしても良い?
新幹線で電話をかけたい場合、周囲への配慮を考えるとデッキを利用するのが良いでしょう。
車内での通話自体は禁止されていませんが、座席で話すと周囲の乗客に不快な思いをさせることもあります。
また、新幹線のデッキは走行音が大きく、車内アナウンスも響くため、通話中に相手に聞こえにくいことがあります。
そのため、会話を始める前に「新幹線のデッキからかけています」と伝えると親切です。
このように通話しにくい環境なので、急ぎでない要件であれば、デッキでの通話は避けるのが無難と言えるでしょう。
新幹線の自由席が満席のとき、指定席のデッキに立てる?
基本的に、指定席車両のデッキは指定席の乗客専用となっており、自由席の乗客が立ち入ることはできません。
ただし、混雑時などは車掌の判断によって、一時的に立ち入ることができるケースもあるようです。
その場合は、車掌の指示に従うようにしましょう。
グリーン車やグランクラスのデッキに立てる?
グリーン車やグランクラスの場合はさらに厳しく、基本的にその車両の乗客以外はデッキに立ち入り禁止です。
混雑時でもデッキの利用が可能になることはほぼありませんので、注意しましょう。
「立席特急券」という選択肢もある
一部の新幹線では、自由席がなく全席指定の列車が運行されています。
例えば、東北新幹線の「はやぶさ」「はやて」、秋田新幹線の「こまち」、北陸新幹線の「かがやき」などが該当。
これらの列車が満席になった際に販売されるのが「立席特急券」です。
「立席特急券」を持っている場合、指定された車両のデッキで立って移動することができます(グリーン車・グランクラスを除く)。
なお、販売は座席が完売した後に開始されるため、利用を考えている場合は事前に確認しておくとよいでしょう。
その他の使い方
新幹線のデッキには、急病人が発生した際に迅速な対応ができるよう、治療スペースが確保されています。
さらに、お子さんがぐずってしまったり落ち着かなくなったりした時にも、デッキに移動すると、お子さんをあやしやすくなります。
その他に、広々としたデッキでは、立ち上がって軽く体を動かすことができ、気分転換にも適しているでしょう。
新幹線のデッキってどこ?
簡単に言うと、新幹線のデッキとは、客室の外側にある乗降スペースのことを指します。
座席が並ぶ客室内の通路はデッキではないので、混同しないよう注意しましょう。
また、デッキは非常時の避難経路として確保されているため、いつでも通行できるスペースを保つことが大切です。
デッキには以下の設備が備わっています。
●多目的室
●ゴミ箱
●公衆電話
●AED(自動体外式除細動器)
新幹線のデッキでの荷物の置き方
荷物の※持ち込み基準を超えた大きな荷物を持っている場合、デッキにある「荷物置き場」(共有スペース)に収納する必要があります。
新幹線には手荷物のサイズ規定があり、以下の条件を満たす場合に持ち込みが可能です。
スーツケース
スーツケースを荷物置き場に置く際は、貴重品を入れないようにし、施錠を徹底しましょう。
車両によっては、鍵付きのチェーンが備えられていることもあります。
ベビーカー
ベビーカーを持参する際には、以下の点に注意しましょう。
その他に、通路を塞いだり、他の荷物に引っかかったりしないよう配慮することが大切です。
自転車(ロードバイク等)
折りたたみ自転車やロードバイクを持ち込む場合は、専用の収納袋を用意し、規定サイズ内に収める必要があります。
収納袋にしっかり入れ、飛び出さないようにしましょう。
スキー・スノーボード
スキーやスノーボードを持ち込む場合、スキー板は2枚を固定し、転倒しないよう立てかけて置くのが望ましいです。
荷物置き場がない・満杯だった場合の対処法
車両によっては、デッキに荷物置き場が設置されていない場合や、既に満杯で利用できないこともあるでしょう。
その際には、以下の方法を検討してみてください。
また、万が一、置き場所に困ったら、車掌に相談すると適切な対応をしてもらえることが多いです。
新幹線のデッキを利用する時は、マナーや使い方に注意しよう。
新幹線のデッキは、乗客が行き来し、非常時の避難経路としても利用されるため、
他の状況の迷惑にならないように、利用することが大切です。
座り込みはせず、飲食や電話も他の乗客に配慮して行いましょう。
また、スーツケースやベビーカーなど、大きな荷物を持ちこむ場合は、手荷物のサイズ規定を確認することも重要です。
新幹線のデッキは、これらのことに注意して、適切に利用しましょう。


