「ホテルと旅館、宿泊料金はどっちが安くなるんだろう?」
旅行で宿を探す時にこのような疑問が湧くこともあると思います。
この記事では、ホテルと旅館どちらが安いかについてや宿泊料金を安くするコツを紹介していきます。
ホテルと旅館どっちが安い?
ホテルと旅館では、ホテル(特にビジネスホテル)の方が宿泊料金は安くなる可能性が高いでしょう。
ビジネスホテルでは、1万円も出せば、郊外の駅前にある朝食付きのホテルに泊まれます。
しかし、温泉旅館の場合、夕食なしの朝食付きでも1万円で良い旅館に泊まるのは難しいでしょう。
ただし、ホテルでもリゾートホテルや人気観光地の近くにあるホテルは、温泉旅館より宿泊料金は高くなることがあります。
宿泊したい施設が複数あれば、必ずホームページや宿泊サイトで宿泊料金を比較しましょう。
「とにかく安さを重視したい」という方は、その他の宿泊方法を検討してみるのも良いでしょう。
どうしてビジネスホテルは旅館より安い?
ビジネスホテルが旅館よりも安い一因として、稼働率が高く、旅館の一室よりも部屋が狭いことなどが挙げられます。
参照:国土交通省観光庁 調査結果(集計表、報告書)第1次速報
ビジネスホテルと旅館の間には、決定的な稼働率の違いがあり、観光庁のデータによると、ビジネスホテルの稼働率は旅館の約2倍です。
ビジネスホテルは週末も平日も比較的高い稼働率を維持しています。
これは観光客に加え、平日にビジネスマンが出張などのために宿泊するケースが多いためです。
一方、旅館は週末は観光客などが多く稼働率が高いですが、平日は宿泊客が少なくなるので稼働率は低いのです。
稼働率の低い旅館は、客室や大浴場の清掃などにかかる固定費を賄うために、価格を高く設定せざるを得ません。
特に、最近は需要と供給に応じて価格を変動させる「ダイナミックプライシング」を採用しているため、週末や長期休み期間に宿泊する場合は、さらに宿泊料金は割高になります。
宿泊料金を安くするには?
ホテルや旅館など予約の工夫をすれば、通常よりも宿泊料金が安くなることもあります。
ここからは、宿泊料金を安くするコツを詳しく解説していきます。
平日に予約する
可能なら、日曜日から木曜日に宿泊すると宿泊料金は安くなりやすくなるので、おすすめです。
金曜日や土曜日の宿泊は混雑するため、料金が高く設定されることが多いです。
特に日曜日の宿泊は、週末の反動で安くなることが多いでしょう。
宿の料金設定は通常期、繁忙期、閑散期など、少なくとも3種類に設定されています。
例えば、4月から7月は通常期、8月から12月は繁忙期、1月から3月は閑散期といった具合です。
閑散期の平日は特に安くなることが多いので、この時期を狙うと良いでしょう。
直前に予約する(直前割り)
ホテルや旅館の経営者は「できるだけ空室を埋めたい」と考えるので、直前になると料金が下がることがあります。
ホテルや旅館にもよりますが、宿泊日から1、2週間前に料金が安くなることが多いです。
値下げ幅もホテルや旅館で異なり、一割程度から極端な場合は半額以上割引きになることもあります。
ただし、直前割りの問題点は、繁忙期には直前割りが適用されないことが多いことや希望の日にちが取れない場合があることです。
3カ月以上前に予約する(早割り)
「旅行の予定は早めに立てる」という方には、通常の宿泊料金より安く泊まりやすい早割を利用するのがおすすめです。
値下げは一割程度から3割程度ですが、ホテルや旅館によってバラバラです。
ホテルや旅館の経営者にとって、先の予約が埋まっていると安心できるため、このような値下げがされています。
注意点として、返金不可プランであることが多いことと、そもそも早割を設定している宿が少ないことがあります。
返金不可プランで予約する
予約をキャンセルしない自信があるなら、返金不可プランを選ぶと安く宿泊できます。
値下げは一割程度から3割程度ですが、このプランを設定しているホテルや旅館は多くないため、探す手間がかかります。
そのため、宿泊したいホテルや旅館で返金不可プランがあった場合のみ利用するのが良いでしょう。
ベストレート保証について
ホテルや旅館の公式サイトでは、稀に以下の文言が掲載されていることもあります。
「他の予約サイトでこちらより安い価格が表示されている場合、その価格に合わせてご宿泊いただけることを保証します。」
これは、宿泊予約サイトが独自に値引きすることがあるためです。
予約サイト同士が宿泊料金の安さで競争しているので、他のサイトより安く見せたいという理由で、稀に宿泊施設に知られず、こうした値引きが行われることがあります。
したがって、気になるホテルがあったら、まず公式サイトをチェックしてみましょう。
そして、旅行比較サイトで宿泊料金を調べて、公式サイトより安い場合は、宿泊予約時にその旨を伝えると安く宿泊できる場合があります。
料金が安くなったからといって、サービスの質が下がることはないので安心です。
宿泊料金を安くしたい時は予約を工夫しよう。
ホテルと旅館では、ホテル(特にビジネスホテル)の方が宿泊料金が安いことが多いです。
その理由は、旅館よりビジネスホテルの方が稼働率が高く、旅館は維持費や清掃費などの固定費を賄うために、価格を高く設定せざるを得ないからです。
そして、宿泊料金を安くするには、平日に予約したり直前割りや早割りを利用したりすると良いでしょう。
ぜひ、この記事の情報を参考にして、宿泊料金を安く抑えてくださいね。