このページでは、温泉地で観光客が多く訪れ、混みやすくなる時期や閑散期・観光や温泉をゆっくり楽しむためのコツを紹介していきます。
「できるだけ落ち着いた環境でゆっくり温泉を楽しみたい」という方は、ぜひ、参考にしてください。
温泉地で人が混む時期
温泉地で人が混みやすくなる時期は、観光地と同様、週末や連休になると人が増え、お盆、年末年始、ゴールデンウィークなどの長期休暇期間中は特に混雑が激しくなります。
年度末の送別会シーズン
年度初めの歓迎会シーズン
ゴールデンウィーク
夏休みシーズン
クリスマスや年末
近隣で大規模な祭りやイベントがある日
人気の宿では、週末や連休には満室になることが多く、移動中から温泉地に到着後まで、多くの人と顔を合わせる場面が増えます。
そのため、リラックスした一人の時間や家族・カップルとの落ち着いた時間を楽しむためには、できるだけ平日に計画を立てて訪れるのがおすすめです。
温泉地の閑散期はいつ?
観光客が少なくなる閑散期は、5月下旬~6月です。
ゴールデンウィークが過ぎると祝日がなくなり、梅雨に入ることもあり、温泉地への足が遠のく傾向にあります。
その他に、1月中旬~2月が閑散期にあたりますが、例外として銀山温泉や乳頭温泉など、冬の雪景色を目当てに観光客が多く訪れる温泉地もあります。
ゆっくり温泉地の観光を楽しむには
落ち着いて温泉巡りや街の散策を楽しむには、平日の早朝から訪れるのがおすすめです。
早朝に訪れれば、澄んだ空気とともに朝露に輝く景色や街の風景を楽しめます。
また、温泉宿など入浴施設の開館時間になるタイミングで訪れれば、人が少なく落ち着いて温泉を堪能でき、運が良ければ温泉を独占できる絶好のチャンスも訪れるかもしれません。
閑散期に訪れる際に気をつけること
閑散期は、場所によっては温泉街の店が閉まっていることもあります。
また、個人の食事処やお土産屋さんなど、営業しているのか分からないお店に遭遇することもあるでしょう。
温泉地に行く前に、近くにあるお店や行きたいお店の営業日時の情報を調べておくと安心です。
宿の温泉・大浴場の人が少ない時間帯
温泉宿に宿泊する場合、落ち着いて温泉・大浴場のお風呂を楽しみたい場合は、チェックイン直後と食事前に入浴してみましょう。
チェックイン直後(例:午後3時)は、到着がまだの宿泊者や、「部屋で少し休憩したい」という人が多い時間帯です。
そのため、早めにチェックインした場合は、すぐに浴衣に着替えて大浴場へ向かうと良いでしょう。
また、食事の直前もお風呂利用者が少なくなる時間帯です。
多くの宿泊者は、チェックイン後に一息ついてから入浴を済ませており、食事直前には浴場が比較的空いていることが多いです。
例えば、夕食が午後6時からの場合、午後5時15分~45分ごろが狙い目です。
ただし、夕食開始の1~2時間前は混み合うため避けるのが無難と言えるでしょう。
もうひとつのポイントとして、夕食の時間を選べる場合は、遅い時間(例:午後7時から)を選ぶと良いでしょう。
この場合、午後6時~7時の間に多くの宿泊者が食事をしているため、お風呂が空いている可能性が高くなります。
街歩きが楽しい温泉街
温泉地は、食べ歩きやその場所ならではの自然や建物が織りなす風景なども魅力です。
ここからは、関東・関西を中心に、街歩きも楽しめる人気温泉街を紹介していきます。
草津温泉(群馬県)
日本三名泉の一つとして知られる草津温泉は、象徴的な「湯畑」を中心に、100軒を超える温泉宿が立ち並び、風情あふれる街並みを形成しています。
特に、夜間にライトアップされる湯畑は幻想的な光景を作り出し、多くの観光客を惹きつける名所となっています。
温泉卵や温泉まんじゅうなど温泉街ならではの名物をはじめ、湯あがり上州牛まんや焼き鳥など食べ歩きグルメも充実しています。
その他にも、草津名物の湯もみが楽しめる「熱乃湯」、広々とした露天風呂が魅力の「西の河原公園」、珍しい動植物と出会える「草津熱帯圏」など観光スポットが目白押しなのも魅力です。
伊香保温泉(群馬県)
伊香保温泉は、古今和歌集や万葉集にも、名が残っている日本屈指の名湯の温泉地です。
象徴的な365段にわたる石段の両脇にさまざまな店舗が並び、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しているのも特徴的です。
飲食店や遊技場、お土産屋が点在し、昔ながらの水沢うどんや炭火焼き鮎のお店や新しくできただるまモナカアイスやこけしカステラなど、お洒落なお店も多く立ち並んでいます。
石段の途中に刻まれた女流歌人・与謝野晶子が詠んだ詩や温泉の流れが間近で見られる「小満口(こまぐち)」、縁結びや子宝祈願で知られる「伊香保神社」など、見逃せないスポットも数多くあります。
熱海温泉(静岡県)
熱海温泉は、徳川家康も愛したと伝えられる歴史ある温泉地で、日本屈指の温泉リゾート地ともなっています。
外国のリゾート地のような熱海サンビーチのそばには、数多くのホテルや旅館があり、全国から観光客や宿泊客が訪れています。
また、「熱海平和通り商店街」は、熱海や伊豆の海産物など名産品を扱うおみやげ屋が多く、熱海プリンやフルーツサンドなど、様々なスイーツが楽しめる点にも注目です。
観光スポットとして築城された「熱海城」や健康長寿、心願成就にご利益がある「來宮神社」など、全国的な知名度の高いスポットが数多くあります。
箱根温泉(神奈川県)
箱根温泉は様々な泉質が揃う温泉地で、江戸時代から続く老舗の宿も多い場所としても有名です。
温泉街の中心には大きな川が流れ、レストランやカフェなど飲食店や情緒あふれる建物が多く立ち並んでいます。
箱根湯本駅前から続く温泉街は、温泉まんじゅうや湯もちなどの名物やかまぼこ・湯葉丼など地元の食材を使ったグルメが楽しめるのも魅力です。
また、白い噴気が立ち上る様子を間近に見られる噴火跡の「大涌谷」や窓から迫力の大自然を眺めながら主要の駅へ移動できる「箱根ロープウエイ」など、箱根の豊かな自然を満喫できます。
城崎温泉(兵庫県)
城崎温泉は、1300年以上の歴史のある温泉地で、7つある共同浴場を巡る外湯めぐりが有名な温泉地です。
川沿いの柳並木と、歴史的な木造建築物が続く風景が印象的で、夜になると街全体がライトアップされ、日中とはひと味違う幻想的な雰囲気になるのも魅力です。
城崎温泉駅近くの駅通りエリアには、かにのかまぼこや但馬牛メンチカツ、たまごパンやかにやきなど城崎温泉ならではのグルメが楽しめます。
大師山の山頂に移動できる「城崎ロープウェイ」や枯山水の石庭が一見の価値がある「極楽寺」など、温泉の他にも訪れたいスポットが目白押しです。
有馬温泉(兵庫県)
有馬温泉は日本書紀にも登場する日本最古の温泉の1つで、豊臣秀吉に愛された温泉地としても有名です。
温泉街の入り口には、「ゆけむり広場」と呼ばれる広場があり、温泉の湯気が立ち上がる様子を見ることもできます。
伝統的な建物や食事処が多く立ち並ぶ「湯本坂」には、ミンチカツや炭酸和ッフルなど手軽に食べられるグルメや蕎麦やせいろ蒸しなどじっくり味わいたい料理が食べられるお店があります。
その他に、有馬温泉の象徴ともいえる「ねね橋」や六甲山頂まで空中散歩を楽しめる「六甲有馬ロープウェー」など、有馬温泉ならではの風景が楽しめるスポットがあります。
温泉地を満喫するなら、人が混む時期は避けてみよう!
温泉地は、週末や連休、ゴールデンウィークなどの長期休暇期間中は人が多く訪れます。
反対に人が少なくなる閑散期は、5月下旬~6月であり、平日の早朝から訪れると、落ち着いた温泉街の雰囲気を楽しめ、温泉にもゆっくり入ることができます。
そして、温泉宿に宿泊する場合は、チェックイン直後や夕食の時間の30分前に温泉・大浴場に向かうと、入浴客が少なく落ち着いて入浴できるので、おすすめです。
全国各地に、街歩きも楽しめる温泉地があるので、ぜひ、スケジュールを調整して温泉地での観光を楽しんでみてください。