このページでは、新幹線を利用していて、日をまたいでも途中下車できるかについて詳しく解説しています。
新幹線を利用した旅行を計画するときに「途中で人気店のグルメを食べたり観光をしたりしたい!」と考えることもあるでしょう。
このページを読めば、途中下車するための注意点やスムーズに途中下車するポイントが分かり、旅行をさらに楽しむことができるでしょう。
新幹線で日をまたいで途中下車できる?
新幹線の乗車券を利用して途中下車したい時は、「日をまたいで利用できる」ケースもあります。
ただし、すべての切符が対象というわけではなく、以下のようないくつかの条件を満たす必要があります。
有効期限のチェック方法
切符の有効期間は、券面に記載された「発券日」から計算可能です。
購入時に印字された日付と区間を確認すれば、いつまで使えるかが分かります。
例えば、200kmを超える場合は3日間有効という仕組みです。
また、有効期限は移動距離によって変わり、距離が長くなるほど日数も増えます。
もし迷った場合は、駅の窓口で駅員に尋ねるか、JR公式サイトで調べると安心です。
旅行スケジュールを立てる際には、この確認を忘れずに行いましょう。
新幹線で途中下車できる条件とは?
新幹線の乗車券であれば、条件を満たして、注意事項を守れば、途中下車が可能です。
そのため、途中下車しようと考えているなら、乗車券と特急券を別々に買っておきましょう。
ここからは、途中下車できる条件や注意事項について解説していきます。
片道が101km以上
新幹線で途中下車が認められるのは、「片道の移動距離が101km以上」の場合です。
途中下車は、ある程度の長距離移動を対象とした仕組みになっています。
101kmを超える乗車券では、途中下車が可能な区間が券面に明示されるのが一般的です。
そのため、切符を購入する際には、実際の営業キロ数を確認しておくと安心です。
新幹線の乗車券のみ
途中下車で利用できる切符は乗車券のみで、特急券・指定席券・グリーン券などを改札に通して途中下車することはできません。
新幹線の指定席や自由席を利用する場合も、いったん改札の外に出てしまうと、その切符は再利用できなくなります。
ただし、改札の外に出ずに駅構内の売店やトイレを利用する場合は、途中下車にはあたりません。
通過した駅の「後戻り」はNG
途中下車が認められていても、すでに通過した駅に戻る「後戻り」はできません。
これは不公平な乗車を防ぐための規定です。
例えば、東京から名古屋までの切符を持っていて、いったん名古屋を通過した後に再び名古屋へ戻ることはできません。
うっかり後戻りをしてしまうと、別途運賃を請求されることもあります。
旅行をする際は、切符を購入する前に、旅のルートが逆戻りにならないかを確認しておくことが大切です。
乗車券の有効区間外で下車しない
購入した乗車券の有効区間外で下車してしまうと、「区間外途中下車」とみなされます。
区間外に下車して、改札を出てしまうと追加料金を払わなければいけないため、利用する区間をあらかじめ把握しておくことが重要です。
途中下車を予定している場合は、経由する駅をリストアップし、すべての区間が乗車券の範囲内に含まれているか確認しましょう。
また、出発前に駅係員へ相談したり、公式サイトで案内をチェックするのも有効です。
事前準備をしっかりしておけば、スムーズで快適な旅ができます。

スムーズに新幹線に乗った後、途中下車するコツ!
ここからは、スムーズに途中下車するためのコツをまとめています。
覚えておけば、「間違えて途中下車できない区間の乗車券を買ってしまって、再度買いなおす」という手間をかけずに済みます。
また、通常料金より安く乗車券を購入する方法も紹介するので、お得に新幹線を利用した旅行ができるでしょう。
大都市近郊区間を外れるエリアの乗車券を購入する
新幹線では「大都市近郊区間」と呼ばれるエリア内では途中下車が認められない仕組みがあります。
しかし、この範囲を少し外すだけで、自由に途中下車ができるようになります。
目的地をエリア外の駅に設定して切符を購入すれば、途中下車しても問題ありません。
たとえば、以下のような例が挙げられます。
※全ての区間が東京近郊区間内に収まっているため、途中で駅を降りることはできません。
※この区間で切符を購入すると、松本~北松本のわずかな区間が東京近郊区間の外に出るため、乗車券全体で途中下車が可能になります。
もちろん、通常の運賃より少し高くなることが多いので、注意しましょう。
あらかじめエリア外の駅を調べておくと、スムーズに計画が立てられます。
特急券を分けて購入する
特急券は、一度途中下車をして改札を出てしまうと回収されてしまうため、「区間を分けて購入する」ことで、上手に途中下車ができます。
例えば「東京→名古屋」「名古屋→大阪」といったように区切って買うことで、各区間で一旦降りても問題なく次の列車に乗ることができます。
このとき、乗車券と特急券の区間が一致しているかをしっかり確認しましょう。
オンラインで購入できるサービスもあるため、事前に準備しておくのがおすすめです。
新幹線の切符を通常より安く購入する方法
新幹線の各種切符を通常より安く購入する方法として、「えきねっと」や「スマートEX」などのオンラインサービスを利用するという選択肢があります。
ぜひ。自分が利用したい新幹線や旅行の目的に合わせて、最適な切符を見つけてみましょう。
えきねっと(JR東日本)
JR東日本が運営する「えきねっと」は、主に東北・上越・北陸新幹線を利用する方向けの予約サイトです。
事前予約割引の「トクだ値」を使うと、タイミングによっては通常料金の半額近くになることもあります。
早めに予定が決まっている方に向いているサービスと言えるでしょう。
ただし、「えきねっと」は紙の切符を受け取る必要があり、発券を忘れると利用できないため、忘れずに発券手続きを行ってください。
さらに、人気列車の座席を確保しやすくなる以下のような制度もあります。👇

スマートEX(JR東海・JR西日本)
「スマートEX」は、東海道・山陽新幹線の利用に特化した予約サービスです。
スマホやパソコンから予約すれば、登録したICカードをタッチするだけで改札を通過できるため、チケットの発券が不要です。
そのために、ICカード登録を済ませていないと乗車できないため、事前準備をお忘れなく。
また、例えば、東京〜名古屋間の「早特」プランを使うと、通常より1,000円以上安くなる場合もあります。
さらに、途中下車を予定している場合は、区間を分けて特急券を購入すれば、それぞれの区間で割引を受けられるケースもあります。
新幹線とホテルがセットになったプランは、途中下車できる?
プランによって異なりますが、途中下車できないケースが多いので注意しましょう。
JTBや楽天トラベルなど、旅行予約サイトでは、交通費と宿泊費がセットになった「新幹線+宿泊プラン」は、料金が割安で人気があります。
しかし、旅行代理店経由のプランは、JR発行の切符ではなく契約上の旅行商品になるため、原則として途中下車は不可です。
通常の乗車券なら一定の条件を満たせば途中下車が認められますが、旅行会社が販売するパッケージプランの場合は、乗車券というより「旅行商品」として扱われるため、ルールがまったく異なります。
例えば、「東京〜京都間+ホテル1泊付き」の商品を利用して、名古屋で一度降りようとすると、その瞬間に切符が無効になるケースがあります。
名古屋から先に行くには、別途新しい切符を買い直さなければなりません。
途中下車をしようと考えている場合は、「途中下車可能なプランかどうか」をしっかり確認しておくことが、トラブルを防ぐポイントです。
JRが発売しているパックの場合
JR東日本が提供しているびゅうトラベルなど、JRが自社で販売している旅行パックの中には、通常の乗車券がセットになっているタイプもあります。
このような場合、乗車券の距離が101kmを超えていれば途中下車が認められることがあります。
ただし、特急券部分は一度改札を出ると無効となり、再乗車する際は特急券を買い足す必要があつるので、注意しましょう。
旅行パックを予約する時は、切符が途中下車可能な条件に当てはまっているか確認することが大切です。
途中下車した後、切符は払い戻しできる?
途中下車したあとに、予定変更などで切符が不要になった場合でも、一定の条件を満たしていれば払い戻しが可能です。
手続きは「みどりの窓口」で行いましょう。
払い戻し金額は、購入時の金額から「すでに乗車した区間の運賃」と「手数料」を差し引いた残額になります。
・切符の有効期限が切れていないこと
・未使用区間が営業キロで100kmを超えていること
また、特急券についても未使用かつ有効期限内であれば払い戻しが可能(別途手数料がかかる)です。
なお、クレジットカードで購入した切符は、カード会社ごとに手続き方法が異なりますので、駅係員に確認してみてください。
新幹線に乗って途中下車したい時は、条件など注意事項を確認しよう。
新幹線に乗っていて、日をまたいで途中下車したい場合は、乗車券が
旅の途中で、「せっかくだから話題のお店に立ち寄って食事をしたり、観光も楽しみたい」と思うこともあるでしょう。
新幹線を利用していて、途中下車したいと思ったら、このページの注意事項やスムーズに途中下車するためのコツを活用して、上手に旅を楽しんでくださいね。
以下のページでは、新幹線を利用する時に役立つ情報をまとめています。


